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公開日:2023.11.23

斎藤分町在住清水さん
城跡の楽しさ一冊に
歩いて楽しむガイド本

  • 著書を手に笑顔を見せる清水さん

 斎藤分町在住の歴史ライター清水克悦さん(80)がこのほど、城跡を歩いて巡る”城跡ハイキング”のガイドブックを著した。足で調べた見どころや各史跡の歴史的意味も紹介。清水さんは、「歴史のロマンに胸を躍らせ、気軽に歩いて健康増進にもつながる。その魅力を届けたい」と話す。

 『首都圏 城跡ハイキング 歩いて楽しむ歴史の足跡』(メイツ出版)では、8都県の27コース(29城)を紹介している。特徴は、ガイドブックとしての機能。「城跡そのものだけでなく、最寄り駅からそこに至るまでのルートを楽しめる本を作りたかった」と清水さんはこだわりを語る。

 実際に書籍内では、駅から城跡までのルート情報を移動時間も併せて紹介し、マップも掲載されている。城跡や周辺史跡も、清水さんが撮影した写真を使って紹介し、その歴史的意味も分かりやすく解説している。弁当を食べるおすすめのポイントやトイレの場所など、現地を歩いた清水さんだからこそ知る役立ち情報も満載だ。

 「ぜひ本を片手に、各地の城跡の魅力を体感してほしい」と話す清水さん。自身のお気に入りの一つが、「小田原城総構(そうかまえ)」。北条氏が豊臣秀吉の来襲に備え、小田原城と城下を堀と土塁で囲んだもの。総距離は9キロに及ぶといい、「歩くだけで、当時の人たちの苦労や凄さに思いを馳せると、なんだかタイムスリップしたような気分になれる」と笑顔を見せる。

歴史×登山

 清水さんは、サラリーマンとして勤務する傍ら、学生時代から好きだった歴史の学習も続けていたという。「原点は本。ついつい買ってしまって、今では庭に本専用の倉庫があるよ」と微笑む。そんな歴史に加えて、もう一つの趣味だったというのが、登山。白楽の山登りグループに所属し、仲間たちと各地の頂を踏んできた。

 歴史と登山、二つの好きが融合したのが、今回の”城跡ハイキング”だ。年齢を重ね登山の負担が大きくなった時に、「城跡ならどれも3時間ほどで歩けて、翌日に大きな疲労が残ることもない」とその魅力に気づいた。2012年には、関東甲信越地方の名城100選を紹介する著書も上梓した。現在は、都内のカルチャーセンターで「歴史さんぽ」の講座を開催している。「歩いて汗をかく気持ちよさ、長い歴史のロマン、写真や記録をまとめる楽しさ。そんな城跡ハイキングの魅力を多くの人に届けたい」と思いを語る。

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