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公開日:2024.02.22
環状2号線三枚高架橋
大雪で初の予防的規制
目立った事故発生せず
関東地方で2月5日から6日にかけて降った大雪で、神奈川土木事務所は市道環状2号線三枚高架橋(羽沢町〜菅田町)で初めてとなる予防的通行規制を実施した。土木事務所の担当者に当時の状況を聞いた。
予防的通行規制とは大雪時の事故防止及び安全な道路交通の確保を目的に、車線規制や通行止め等を行うもの。2018年から導入されている。
三枚高架橋は環状2号線の羽沢横浜国大駅付近から菅田入口交差点付近をつなぐ全長約1・9Kmの鋼橋。2022年1月の大雪でスリップ事故が発生したことをきっかけに同年12月、横浜市によって予防的通行規制区間に指定された。今回、指定後初めてとなる規制の実施となった。
完全解除は翌々日
横浜市や東京管区気象台によれば、5日は市内に大雪警報が発令され、市内では降雪4cmを観測。積雪による停電なども一部で発生した。
土木事務所では午前10時24分の大雪注意報発令に伴い防災配備体制を開始。正午には第三京浜道路の規制に合わせ、規制区間のうち第三京浜入口がある新横浜方面の外回り線を封鎖。午後3時には東戸塚方面の内回り線も通行止めにした。
翌6日の午前5時頃には朝の通勤に合わせ内回りの1車線を開放。7時30分頃には外回り1車線も通行止めを解除した。
午後7時30分頃には第三京浜の規制解除に伴い羽沢オンランプが通行可能に。その後も残り車線の除雪作業が続き、内回り・外回り共に全車線が通行可能となったのは7日の午後3時30分ごろだった。併設の側道では特に規制等は行われなかった。
丸2日間以上に渡り規制が続いたことについて、土木事務所の担当者は「鋼製の橋で温度が上がりにくいため路面凍結しやすく、勾配もきついので除雪作業が開放時間に影響した」と説明する。初めての運用に際しては「規制区間でスリップ事故がなかったのは成果と言っていいが、一般道での渋滞や関係機関との規制解除時期のすり合わせなどは今後の課題」と話した。
現地周知など課題
当日は区HPや公式Xで規制情報を周知したものの、道路周辺には規制区間であることを知らせる事前掲示などはなかった。土木事務所では「より効果的な広報や現地での周知なども今後検討したい」としている。
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