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神奈川区 社会

公開日:2024.11.28

盲特別支援学校
肌で感じる空中演技
ソーシャルサーカス体験会

  • エアリアルを体感する参加者

 社会福祉法人横浜市リハビリテーション事業団(小出重佳理事長)は11月18日、横浜市立盲特別支援学校=松見町=で「ソーシャルサーカス体験会」を開催した。

 これは、同事業団が障害者の芸術文化活動の場の創出や社会参加の促進を目的として行っているワークショップ。毎年市内4カ所で行われている。今回は、視覚障害者に非日常的な体験をしてもらおうと、サーカスや大道芸で行われる空中演技「エアリアル」を実施。当日は、全盲や弱視の同学校高等部専攻科2年、計4人が参加した。

 指導を担当したのは、認定NPO法人スローレーベルのメンバー。スローレーベルは、同事業団が運営する障害者スポーツ文化センターラポール上大岡などで、障害の有無に関わらず誰もが楽しめるサーカスの公演や体験教室を行っている。エアリアルは、4本の支柱で約2mほどの高さから吊るされたティシューと呼ばれる布にぶら下がり、旋回や回転などの技を行うもの。

 体験会では、まずはティシューの上に立つことに挑んだ。参加者はハラハラしながらもメンバーの丁寧なサポートを受けて布の結び目の上に立つことに成功。そこから前後に揺れながらブランコのような浮遊感を体験した。続いては、頭を下にした逆向きでのぶら下がりに挑戦。足を布にかけることで体が安定することを体感し、笑顔で旋回していた。

 参加者は、「サーカスのような動きを自分ができるとは思わなかった」「今まで味わったことがない浮遊感を堪能できた」「サポートと声掛けのおかげで不安なく楽しめた」と笑顔で振り返った。ラポール上大岡の戸村毅さんは、「知らない世界を体験することで、自分たちの可能性や新しいことに挑戦するきっかけになれば」と話した。

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