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神奈川区 社会

公開日:2025.07.03

タウン記者の「ちょっと気になる」
親族揃いの介護施設

 「うちの職場は親子やきょうだい同士の勤務が多いんです」との話を聞き、訪れたのは菅田町の特別養護老人ホーム「けやき荘」。家族経営の商店や企業はよくあるが、それとも違うパターンということで、それぞれ話を聞いてみた。

 事務局長の永野博之さんによると、介護士の息子と運転手の父親、兄弟で介護士、介護士同士の夫婦などのケースがあり、他の職員にも配慮し、同じフロアでの勤務を避けるなどの対応をしているという。実際に2組に話を聞いた。

 介護士同士の大井誠一さん・智美さん夫妻は、もともと正職員として勤務する誠一さんからの誘いで、智美さんがパートとして5月から入社したばかり。「出勤が被っていると車で一緒に来れたり、勤務が入れ違いの時は忘れ物を持ってきてくれたりするのが良いですね」と誠一さん。

 看護師の小林聡美さんは、もともと独身時代に在職していた妹で介護士の秋山由美さんを1年前に「スカウト」した。「『小林さんの妹』として覚えてもらいやすくてうれしい」と秋山さん。施設のイベントでは得意の民謡を姉妹で披露したこともあったそうだ。

 同法人では家族に限らず紹介制度を10年以上前から導入しており、職員の半分は紹介をきっかけに入社しているそうだ。「小売店と提携し、物価高対策として月に一度、全職員に生活物資の支援を行うなどの福利厚生が喜ばれているのでは」と永野さんは話した。

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