神奈川区 文化
公開日:2025.12.26
横浜市
大型図書館、新横浜に
新たな「まちの拠点」へ
横浜市は新しい大型図書館を新横浜駅北側=港北区=の市有地に建設することを12月15日に発表した。7〜10年後の完成を目指していく。
同日に発表された「新図書館整備基本構想」の素案によると、建設場所の候補は新横浜駅と横浜駅、桜木町駅、関内駅、東神奈川駅の周辺だったが、中央図書館=西区=や各区の図書館などの既存拠点からのアクセス性、まちづくりの視点で検討し、新横浜が選ばれた。予定地は新横浜駅から徒歩1分で、北口駅前広場に隣接している。
居心地を重視
新図書館は書籍の閲覧など、既存の図書館が備えていた基本的機能に加え、メディアの多様化や交流の機会などのニーズを踏まえ「新たな価値を生み出すまちの拠点」を目指すとしている。
延床面積は約2万平方メートルを想定し、2万1834・36平方メートルの中央図書館とほぼ同規模。収蔵冊数は中央図書館の約173万冊より約4割少ない約100万冊だが、席数は約4割多い1000席で、蔵書数あたりの席数が多い。VRやARなどの体験型メディア、3Dプリンターなどのデジタル工作機械の導入、企画展の実施などで、図書閲覧以外の目的での利用者も取り込んでいく方針。市担当者は「本が好きな方にとってもそうでない方にとっても、居心地の良い場所になれば」と話す。
図書アクセス向上も
新図書館整備と同時に図書サービス全体を向上へ向けた取り組みも進める。市民1人当たりの蔵書数が少ないという課題を受け、市立図書館全体で新たに蔵書を約100万冊増やす。
現在、取次サービスを行う拠点は12カ所だが、これを29年までに約30カ所増やす。さらに、貸出機能と滞在空間を合わせた「ブックス&ラウンジ」(仮称)を4カ所以上新設。商業施設などの既存施設内に設けることを想定し、気軽に読書できる場を作っていく。
新図書館建設には、数百億円の建設費が必要で、市議からは「既存図書館のリニューアルを優先するべき」との声が出ているほか、「図書館だけでなく、新横浜周辺のまちづくりと一体となって進める必要がある」などの意見がある。
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