神奈川区 社会
公開日:2026.06.11
創英生が人命救助 勇気ある行動に感謝状
横浜創英高校3年の田中浩太郎さん(18)は5月25日、路上で意識を失って倒れていた男性に適切な救命処置を施して命を救ったとして、鶴見消防署から感謝状が贈られた。田中さんは「自分の行動で尊い命を救うことができて本当に良かった」と笑顔を見せた。
事案が発生したのは4月9日の午後10時50分ごろ。鶴見区豊岡町の路上で50代男性が倒れているのを通行人が発見し、119番通報した。
直後に現場を通りかかった田中さんは、通行人が胸骨圧迫を行っている様子を見て、「もっと強くやらないとまずいと思った」と代わって胸骨圧迫による心肺蘇生を開始した。
救急隊が到着するまでの約9分間、通行人と交代で処置を継続した。
救急隊の到着時には男性の心拍が再開しており、区内の病院へ搬送。男性は後遺症もなく、翌10日には退院して早期の社会復帰を果たした。
ワンゲル部経験生かし
田中さんが瞬時に行動できた背景には、学校の部活動と父親の言葉があった。同校でアウトドア活動を行うワンダーフォーゲル部に所属の田中さんは、登山時のリスク管理として日頃から本などで応急処置を勉強。「処置開始までの速さが命を分ける」と心得ていた。さらに、会社で上級救命講習を受けた父親から「心臓マッサージは胸骨が折れるくらいの強い力で行う」と聞いていたため、本番でも迷わず全身で力を込めることができたという。
田中さんは「初めての状況だったが、冷静に対応できた。人命救助に協力することができて良かった」と振り返る。感謝状を贈呈した同署の谷津直樹副署長は「躊躇なく救命活動を行うには大変な勇気がいる。勇敢な行動で尊い命が救われた」と称えた。
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