神奈川を考える【3】 雇用ミスマッチ対策が本格化 神奈川県議会議員 土居昌司
2010年春に大学や高校を卒業して就職した人のうち、3年以内に離職する人の割合が大学・専門学校生で52%、高卒者で68%(いずれも中退者含む)と半数以上にもなることが、19日に内閣府が公表した推計で明らかになりました。
これらのデータからは、学生と企業の間に雇用におけるミスマッチが読み取れるように思います。
学生は自らの適性や就きたい職業を把握しないまま就職しているのではないでしょうか。大企業を除く多くの中小企業では新卒に対する雇用意欲が高いにも関わらず、自社の魅力を効果的に伝えるノウハウや費用が少ないため人材確保が思うようにできていないといった話しも多く聞きます。また、学生の大企業志向が強いため、希望の学生が中小にエントリーしてくれないこともあるようです。
ミスマッチ対策に1060万円
私は昨年度よりこれらの問題を常任委員会や議会の一般質問で取り上げてきました。そのため、神奈川県でも今年4月から雇用のミスマッチに関する対策費用に1060万円の予算がつきました。具体的な施策はこれから考えていくとのことです。
そこで私としては、県内の中小企業と就職を希望する若者を結ぶイベントを増やしていけるよう、働きかけていきます。中高生に向けた早い段階でのキャリア教育も必要です。地元に数多くある優良中小企業の経営者を講師として招き、「働く」意義や喜びを話してもらう場を増やし、企業側には魅力発信のノウハウを伝えていく必要があります。
そして1社でも多く、1人でも多くの出会いを図っていかなければなりません。
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4月19日
4月12日