川崎市教育委員会では、泳ぎが苦手な児童を対象とした「子どもの泳力向上プロジェクト事業」の申込みを受け付けている。今年度は市内14施設が協力し、初導入の昨年度より会場数、定員枠を増やして行う。
「子どもの泳力向上プロジェクト事業」は、民間のスイミングスクール等と連携し、自力で12・5mを泳ぐことができない児童に、泳ぎの楽しさを伝えることなどが目的。プロの水泳コーチが指導することで、プールへの苦手意識克服などに取り組む。
初めて実施した昨年度は、定員枠約1900人に対し倍以上の約4600人の児童から申込みがあった。今年度は実施施設を昨年度の市内7カ所から14カ所に倍増。定員の受入れ枠も4000人以上に増やし、対応することが決まった。
市教委によると、プールの授業が苦手という児童は少なくなく、教員が児童に一様に泳ぎを指導するのは難しい部分があるという。昨年度の事業では、顔に水がかかることやプールに入ることを怖がっていた児童がバタ足で泳げるようになるなど成果が見られ、保護者の反響も大きかったという。市教委担当者は「プロの水泳コーチの指導を受けることで、それぞれの悩みを解決する機会にもなると思う。多くの児童に参加してもらえれば」と話す。
この企画の発案者でもあり、昨年度最も多く児童を受け入れたサギヌマスイミングクラブの小倉謙代表は「最近は公営プールが姿を消し、小学校で初めてプールに入るという児童が多い。泳げない子にとっては学校に行くことすら苦痛になっているのが現状。水泳は教育の一環という考えで取り組んでいる」と話す。
参加希望者多数の場合は、泳力の低い児童から優先。参加無料。申込み、詳細は市教委(【電話】044・200・3309/一部受付終了)のウェブサイトで。
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