自校方式により他校に先駆けて来年1月から給食の提供が予定されている市立犬蔵中学校(小沼謙一郎校長)の給食室が完成した。
今後は、立ち入り検査の結果を受け一部調整を図るなど提供に向けた準備を進めていく。
川崎市は、2013年11月に「川崎市立中学校給食の基本方針」を策定し、市立中学校の完全給食実施に向けた準備を進めている。
提供方法は、北部、中部、南部に設置される市内3カ所に学校給食センターから各中学校に運ぶ方式と、学校敷地内に給食室を設け、直接提供する方式の2つ。
市内52中学校の内、センターからの提供が48校で、自校からの提供は4校。その4校の内、2校が給食室を新設し、2校は小学校との合築で、小学校にあった調理場を活用する。
センターと自校の給食室の新設の違いは、国の学校給食衛生管理基準などを考慮した広さ・規模を有した調理場が確保できるかどうかによる。
完成した犬蔵中の給食室は2階建で1・2階合わせた延床面積は404・93平方メートル。1階は野菜、魚と別れた下ごしらえ室など、基本的な調理機能を始め、検査機能、食品保管機能、アレルギー食対応機能などを持つ。2階は休憩室になるという。1回の提供数は約600食となっている。
10月31日には市の教育委員会による立ち入り検査が行われ、設備・機能の確認や不具合のチェックなどが行われた。
1食の値段、今月中に
市教育委員会によると11月中に来年度から提供される給食費(1食当たりの値段)の決定を出すという。
現在、試行実施されている高津区の東橘中学校では1食290円で提供されている。
また、献立については自校式とセンター式では提供規模が違うため、食材の確保によって違いがでる可能性があるという。
なお完全給食の提供時期は、自校式の犬蔵、中野島、東橘、はるひ野が来年1月、その後、南部給食センター管轄の川崎、幸、高津・宮前の一部にあたる22校が同年9月、それ以外の北部、中部給食センター管轄の26校では、同年12月になる予定だ。
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