マレーシア留学から帰国中の宮前平小5年の池田到真君が2月1日、スカッシュ(男子11歳以下カテゴリー)のアジアジュニアランキングで1位となった。男子ジュニアが1位を獲得するのは日本人初の快挙だ。
スカッシュは4面を壁で囲まれたコートの中で、中が空洞の小さいゴムボールを交互に打ち合う英国で生まれたインドアラケットスポーツ。日本人男子ジュニアとして初めてアジアランキング1位となった池田君は、「ライバルが上のカテゴリーに行ったから、自動的に1位になっただけ。これからは実力で1位になりたい」と感想を話す。
ペナン島へ留学
池田君は5歳のときに地元スポーツクラブで競技を始めた。日本ではマイナー競技だが、185の国で約2000万人がプレーしており、特に英語圏での認知度は高い。さらなる高みを目指そうと、小学校2年のときに、5歳上の兄とともにマレーシアへ母子留学を決意。コロナ禍の影響で帰国するまで、ペナン島にあるスカッシュセンターで多くのライバルたちと練習に没頭する時間を過ごしてきた。「最初は英語に苦労したけど、拠点にはコートが12面もあって思いっきり練習できた」と振り返る。
世界1位の選手に
全国大会で優勝、国際大会でも3位入賞するなど、めきめきと頭角を現してきた矢先、帰国を余儀なくされた。「日本食は美味しい。戻ってきたら日本語を忘れていた」と笑う。この1年間はランニングや素振り、動画研究など「我慢の時」を強いられてきた。現在は日本のトップチームに所属し、埼玉まで練習に通っている。直近の目標は、3月に予定されている国内のユース大会で試合勘を取り戻すこと。「夢はプロになって世界1位」とはっきりと抱負を語った。
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