犬蔵の宮前スポーツセンター(指定管理者=フクシ・ハリマ・スポ協共同事業体)に設置されているボルダリングウォールが、東京五輪を前に個室へと移設・刷新され、6月から利用再開となる。これに伴いトレーニングルームの機器が増設されるなどリニューアル。同館は、運動を通しての地域コミュニティの場をめざす。
ボルダリングウォールは5年前に同館に設置された。今までトレーニングルームにあったものを刷新し、隣のプレイルームがあった個室に移設。高さ3メートル・横5メートルほどで、難易度に合わせて現在10コースが設定されている。利用者の提案により、使用されるほどに、さらにコースは増えていくという。同館の安昌俊館長は「スポーツクライミングがオリンピック種目に追加され、注目も集まっている」と期待を込める。
ウォールは感染症対策として、1グループ3人までの予約制で、トレーナーがつく。大人220円で利用でき、初回は講習会の受講が必要。予約制の体験会も予定している。
地域のいこいの場に
ウォールが移設されたことにより、空いたスペースを活用してトレーニングルームに新しく機器が増設された。車いす利用者も利用できる、ワイヤーで上半身を鍛えるケーブルコラムや、公共施設としては珍しいというステップミルなど、計13台が追加となった。
トレーニングルームは区だけでなく市内外誰でも利用可能。初めての利用でも、常駐するトレーナーの説明を聞けばすぐに利用できる利便さから、平日の午前中も賑わいを見せている。
週に2、3回足を運ぶという岸本弘明さん(74・南平台)は「リタイアしてからずっと通っている。肩こりがなくなった」、中濱博さん(72・菅生)は「健康維持に通っており、体重も維持できている」、多摩区から通う元ボディビルダーの福井広明さん(75)は「中々ない充実した施設」と話し、交流が生まれていた。
「目指すのは地域コミュニティの憩いの場。絶えず運動を続けてほしい」と岡村奈津子副館長は希望を語った。
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