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文具・雑貨店たんたん 「児童交流の場」閉店へ 11月末、ネットは継続

社会

掲載号:2021年11月19日号

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思い出いっぱいの店頭に立つ富田さん
思い出いっぱいの店頭に立つ富田さん

 地域に親しまれていた「文具・雑貨店たんたん」(平5の4の7)が11月30日、実店舗での営業を「無期限休止」する。店主の富田仙恵(のりえ)さん(57)が2005年に開店。現在地に移転後も対面営業にこだわってきたが、子どもたちの習い事やネット販売の増加などにより来店者は減少し、「時代の変化に対応していく」と苦渋の決断をした。

 子どもたちの憩いの場になっていた住宅街の片隅にある店舗。11月末に16年の歴史に終止符が打たれる4・5帖の店内には、今も所狭しと消しゴムや鉛筆などの「かわいい」文房具や雑貨が陳列されている。

 開店したのは、川崎市の学童保育体制が過渡期にあった2005年。小学生だった娘が「わくわくプラザ」に行きたがらず、「みんなが学校帰りに集まれるような場所を作りたい」と一念発起して始めた。店名の「たんたん」は、【1】ニックネームの「とみたん」【2】イタリア語で「おばさん」を意味【3】2階にあった店の階段を上る音――の3つが由来だという。

 キャッチフレーズは「大人も子どもも うれしくなるもの みつけにおいでよ」。以前は向丘小の通学帽子の販売も手掛け、入学の際に親子で来店するケースが多かった。保護者からの信頼もあり、多い日には一日40人ほどの小学生が駆け付けた。「夏休みの自由研究で小学生が取り組んだ『文房具図鑑』が話題となった際、行きつけの店として紹介されたのは良い思い出」と振り返る。しかし、少子化や習い事通いが進んだ近年、富田さんが子どもたちに気さくに話しかける姿も少なくなった。

 同店は11月25日〜28日に感謝セールを実施。実店舗での営業は休止するが、「ファンシー消しゴムの取扱い点数は日本一」と自負する好調のネット販売は継続する。「休止は残念だが、やりとりはウェブ上でもできる。時代の変化に合わせていきたい」と先を見据える。

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