宮前区 トップニュース社会
公開日:2023.03.31
ヘルメット義務化
「身を守るため着用を」
宮前署交通課長に聞く
4月1日から自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化される。これを前に、宮前警察署(扇山剛署長)交通課の亀卦川(きけがわ)和政課長に話を聞いた。亀卦川課長は「自分の身を自分で守ってほしい」と呼びかけている。
自転車利用者のヘルメット着用について、道路交通法が改正される。これまでは「13歳未満の子供にヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない」とされていた。明日から『努力義務』とされるが、罰則などはない。しかし「事故時の保険の過失割合等に影響が出てくるのでは」と亀卦川課長は推測する。
宮前署によると、自転車乗車中の交通事故で無くなった人の約7割が頭部に致命傷を負っており、ヘルメットを着用していなかった場合、着用時より致死率が2・3倍に上がるという(2021年までの5年間)。「脳は豆腐のような柔らかさで、転倒時にコンクリートに頭部を強打すると、脳が頭蓋骨にぶつかり砕けてしまう」と危険を語る。
また、自転車関連の死亡・重傷事故の相手は76
%が自動車で、その中でも出合い頭衝突による事故が約55%で最も多い。「自転車側の安全不確認や一時停止無視など、過失が大きいものが多々ある。ドライバーだけでなく、自転車側もルールの徹底を」
2割が自転車関連事故
年間事故件数が過去最少の356件だった昨年、自転車関連事故は78件だった。例年、区内の交通事故全体の2割が自転車関連事故になっている。山坂の多い宮前区でも、自転車関連事故の割合は県平均とほぼ同じだ。
全国的に自転車乗車中の死亡事故が増加している。区内でも、昨年10月に、自転車に乗っていた西野川在住の女子高生がトラックと衝突して亡くなる、痛ましい事故があった。亀卦川課長は「ヘルメットを着用していたら助かっていたかも、というような事故を今まで何件も目にしてきた。自分の身を守るためにも、ぜひ着用を」と呼びかけている。
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