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公開日:2023.06.09

大雨・強風
区内でも複数被害
がけ崩れ、倒木など

  • 馬絹のがけ崩れ現場=6月3日撮影

 6月2日からの大雨や強風の影響で、川崎市内でも被害が発生。宮前区内では、がけ崩れのほか、工事現場でクレーンの先が折れ、道路通行に支障が出た。区担当者は防災対策として日頃からの情報確認を呼びかける。

 大型の台風2号や梅雨前線の活発な活動のため、2日から3日にかけて西日本から東日本で激しい雨となった。川崎市内では、2日の午後4時30分前に大雨(土砂災害・浸水害)警報、午後5時過ぎには洪水警報を発表。3日の午前1時前には土砂災害警戒情報が発表された。

 市によると、市内での被害は、強風による転倒で軽傷3人、中等症1人。がけ崩れが宮前区と多摩区で2件。倒木は8件で、その内、宮前区内が1件だった。床上・床下浸水の被害はなかった。その他、クレーンの先端が折れて道路通行に支障をきたした被害もあった。宮前警察署によると、宮前平の工事現場という。

 馬絹では、2日午後に民家のコンクリート擁壁が崩れ、道路半分をふさいだ。3日午前10時には、現場一帯が車両通行止めになっていた。近所に住み、現場の様子を見に来た男性は、発生時に音を聞いたという。「最初は家の植木鉢が倒れたと思ったら、がけ崩れだった。人通りや交通量も多く、今回がけ崩れが起きて、かなり驚いた。身近に災害はあるという例だと思う」と話した。

 市担当者によると、現場は市が発行する土砂災害ハザードマップ掲載の警戒区域には当てはまらない場所。大雨の何らかの影響で擁壁が崩れたものとされる。擁壁に関する防災対策として、市では所有者に維持管理を呼びかけるほか相談会を実施。擁壁の改修、補強工事には「宅地防災工事助成金制度」として費用の助成を行っている。

 大雨被害の対策に関して、区危機管理担当は「ハザードマップなどでの情報把握やマイタイムラインを活用するなど、日頃から備えてほしい」と呼びかけている。

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