神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2025年1月31日 エリアトップへ

川崎市公立学校 体育館の空調整備へ 市議会、全会一致で可決

社会

公開:2025年1月31日

  • X
  • LINE
  • hatena
体育館の空調整備へ

 猛暑による熱中症対策や防災拠点となる避難所の安全を確保しようと、川崎市議会は先月、公立学校の体育館などへの空調設備の整備促進を求める決議案を全会一致で可決した。国も整備に向けた財政支援の拡充を表明。市内の学校体育館への設置率は約5%にとどまっており、状況改善に期待がかかる。

 地球温暖化などの影響で夏の猛暑が深刻さを増す中、市は2021年度までに、全ての公立学校の体育館に「冷風扇」を配置するなどの熱中症対策を講じた。しかし、より快適な環境を求める市民の声は根強い。そこで市議会は、子どもたちや避難者の安全確保を目的に、第4回定例会で学校体育館への空調設備の整備促進を求める決議案を全会一致で可決した。

設置率は約5%

 教育現場では近年、空調設備の整備が急速に進み、昨年9月時点の市内公立小中学校の設置率は、普通教室が100%、特別教室が約98%となっている。一方で、学校行事や部活動などで使用する体育館等については、全国平均が約19%のところ、約5%にとどまる。

 現時点で空調設備が設置されている体育館は、中学校3校と特別支援学校3校、工事中1校の7校。換気上の問題や、障がいのある児童生徒の体温調節への配慮から整備された。市教委の担当者は「普通教室の整備を最優先課題として取り組んできたため」と全国平均を下回る理由を話す。

費用面に課題

 地域の学校は、防災拠点としての役割も担う。それでも空調設備の整備が進まないのは、費用面が課題の一因となっているからだ。体育館は床面積が広いため熱効率が悪く、断熱対策にも多額の費用が掛かるという。

 国も令和6年度補正予算で新たな臨時特例交付金を創設し、体育館への空調設備の整備を後押しする。補助制度については市議会でも議論され、市は「算定割合が2分の1、対象期間は令和15年度までと示された」と答弁。次年度予算案に向けた重要課題の一つとして検討するとしている。

宮前区版のトップニュース最新6

「ありがとうフレル」

「ありがとうフレル」

3月末まで写真展

3月28日

川崎イチゴをブランドに

川崎イチゴをブランドに

若手農家が次々参入

3月28日

緑化フェア春開催始まる

川崎市市制100周年事業

緑化フェア春開催始まる

3月22日から3会場で

3月21日

生成AI 約6割が利用

県内市町村

生成AI 約6割が利用

本紙調査 「業務の時短に効果」

3月21日

「ご近助」サイトを一新

宮前区

「ご近助」サイトを一新

読みやすく、内容も充実

3月14日

平日休み可「親子体験を」

川崎市立学校

平日休み可「親子体験を」

新年度スタート「ホリスタ」

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 2月7日0:00更新

  • 1月17日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook