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高津区 人物風土記

公開日:2013.06.07

今年4月から川崎市高津区保護司会の会長を務める
宮台 泰洋さん
野川在住 70歳

更生の喜び、伝えたい



 ○…41人の保護司が加盟する高津区保護司会の会長に今年4月に就任した。保護司は保護観察を受けている犯罪や非行をした人に対し、実社会で生活をしながら更生する指導を行う。「犯罪を取り巻く環境は変わりつつある。犯罪者の高齢化や再犯率の高さ、脱法ハーブなど私たちも学ばなければいけないことは多い。研修する機会に情報交換を活発にさせ、対象者を更生させたい」と意気込む。



 ○…25年前に知人の推薦を受け保護司に。年に数人の保護観察対象者と面会するほか、犯罪予防や薬物乱用防止活動を行う。また、区民祭などのイベント参加や広報委員として活動紹介の冊子を作製するなど、会のPRに積極的に取り組む。「高津はまとまっているとよく言われる。会の皆さんとの交流は楽しいですよ。おそろいのシャツを作ったりしてね」と絆の強さを楽しそうに話す。



 ○…1965年、結婚を機に高津に住み、30年程前から不動産業と写真館を家族で営んできた。写真館は閉めたが、趣味でもある写真撮影は今も続け、国内はもとより世界各地の自然や遺跡を撮り続ける。「好きなことをするのが健康の秘訣。寝る間も惜しんで仕事に趣味に取り組んでいる。もちろん丈夫に生んでくれた親にも感謝しています」



 ○…これまで多くのボランティアに携わってきた。「何でもやってみたい性格でね。でも妻や家族の理解があってこそ続けられている」。始めたきっかけは、家族で訪れた伊豆で大地震に巻き込まれ、九死に一生を得る経験をしたこと。「生きていれば何でもできると思った。命を大切にするという気持ちが奉仕に繋がっている」。保護司は様々な犯罪者と対応する仕事。怖いと思う人も多いという。「薬物依存症から更生し立派に仕事をしている人。暑中見舞いや年賀状を毎年送ってくれる人。そのような人たちとの出会いが大きなやりがい。一人でも多く更生の喜びを伝えていきたい」

 

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