北見方(株)LTJ製薬 県なでしこブランドに 区内唯一の認定
女性が開発に貢献し、優れた商品を県が認定する「神奈川なでしこブランド」に、北見方のベンチャー企業『(株)LIKE TODO JAPAN製薬(LTJ)=小野池智香代表』の商品がこのほど選ばれた。区内では唯一の認定となる。
この事業は、県内に拠点を置く企業、団体を対象に、女性の貢献度が高く良質な商品、サービスを「ブランド」として県が認定するもの。認定商品をPRすることで、女性の活躍を促進する目的がある。
初の開催となった今回は、44件の商品、サービスが「神奈川なでしこブランド」に認定された。
研究2年、商品化も
(株)LTJ製薬は未活用の有用乳酸菌調査を手がけるベンチャー企業。今回同社が開発した「LTJ H61-Bio(バイオ)」が認定された。老化抑制効果が期待できる「乳酸菌H61株」の菌体と菌が作り出す生産物質などを抽出し、パウダー化したものだ。
同菌体は研究により抗酸化作用を持つことが確認されているが、菌が増えにくく商品化が難しいとされていた。
同社は培養法や発酵技術をほかの企業や機関と共同で研究。同時間で菌体を10倍増加させることに、2年がかりで成功した。2012年に素材化した商品を発表。東京、神奈川などで展開する大手パン製造販売店と提携し、既に商品化されている。
小野池代表は「あらゆる食品に使用できる素材にするため、今後も研究を進めていきたい」と話している。
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4月19日