台風や豪雨などによる道路冠水などに備え、高津区は「土のうステーション」を先月区内3カ所に整備した。今年度から計画するもので(本紙3月22日号・既報)市内では初の取り組み。
整備したのは市道久地20号線歩道部(久地1の13先かすみ堤近く)、野川柿生線歩道部(久本1の4先溝口駅南口広場近く)、東高津公園内(北見方2の6先 東高津小学校近く)。過去の浸水地域や区道路公園センターで配布していた土嚢を取りに来ていた人の地域を考慮し決められた。
1カ所に土嚢を100袋備蓄。住民は台風や豪雨などの災害時に、土嚢を持ち出し、対策を講じることができる。
土のうステーションが整備されたひとつ、北見方町会では、2年前の台風で道路冠水や床下浸水の被害が発生している。同町会は昨年から公民館に土嚢を100個程度常備し、大雨の時は住民に開放するなど独自で防災に取り組んでいる。大雨の日は、数人、土嚢を取りに来て、各自で対策をしているという。
同町会の防災部長を務める竹内勝さんは「住民にとっては非常に助かる。冠水しやすい地域のため、個人での対策も絶対に必要。近年の豪雨状況を見ていると他人ごとではない」と危機感を募らせる。
区道路公園センターは「今後は運用実績や導入効果、課題などの検証を行いながら、他地区への整備に向けて取り組んでいく」と話す。区は21年度までに区内15カ所に整備していく予定。
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