郷土史には記録されない、たかつの記憶をたどる まちのこぼれ話 第2話 その4 加藤 孝市さん
◆溝口の娯楽
高津駅の近くと、溝口の今のムサシボウル(ボウリング場)のところに映画館がありました。東映、大映、日活、東宝、松竹と全部あって、50円で3本立てをよく友達と見に行きましたね。今、映画館はすべてなくなってしまいました。今の「大山街道ふるさと館」の前に「たつみ電器」があって、店に置いてある大型テレビで放送されていたプロレスをよく見に行きました。夜8時からの放送に、7時頃から行って、超満員でしたね。
◆幼少期の暮らし
私たちの頃は全部遊ぶものは自分たちで作り、小刀がうまく使えないと仲間になれなかった。竹を切って竹馬を作り、お正月のたこも自分たちで全部作りましたから。みんなで知恵を出し合って遊ぶ、そういう時代でした。戦後直後は、落ちている焼夷弾を集めて持っていくと、森永ミルクキャラメルの大箱1つは買えたという思い出もあります(笑)。でも…のどかでいい時代でしたね。塾もないし、高津幼稚園は戦前からあったけど、幼稚園に行ったのはクラスで1人くらいじゃないかな。おやつは秋はさつまいもや里芋、冬から春はお餅でした。農家だったので、食べ物に困ることはなかったけど、母は戦争中、焼夷弾が落ち、朝鮮動乱の時は、有馬の方にB29が墜落し、命を落とした人を間近で見ていたので「命を守ることが本当に大変だった」と言っていました。
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