40年以上にわたり主婦目線からの「住みよい街づくり」を標榜する 小黒 俊子さん 諏訪在住 70歳
「温かさ・優しさ・安全」を提供
○…結婚を機に、高津区に移り住んで40年余り。初めて二子橋を渡った時、当時一世を風靡するほどの人気を博したTVドラマ「岸辺のアルバム」と同じ景色を見ながら「ここで暮らすんだ」と、いたく感動。以来、地元の不動産屋を夫婦で切り盛りする一方で、より良い街づくりについて常に心を配ってきた。
○…主婦と不動産業を両立する立場で地域と対峙した際、大切にし続けてきたことは「温かさ、優しさ、安全を少しだけ提供できたら」という事だとか。そのために様々な講習会やセミナーなどにも積極的に参加して情報を収集。「町が整っていると防犯に繋がる」と聞き、ゴミ置き場をキレイにするなど、主婦目線からの具体策をコツコツと実践してきたという。
○…また、店舗を二子新地駅そばに移転してからは、商店街全体の事を率先して考え、行動してきた。全体的に道幅が狭く、ゆとりが少ない点に着目し、自店前にあるスペースの有効活用を発案。「買い物客に憩いの場を」という思いやりでベンチを置いたり、そこからよく見える位置に淡水魚が泳ぐ水槽を設置。「これが予想以上に子ども達に好評なんです」と嬉しそうに目を細める。
○…また、商店街の「U字溝の蓋」が凸凹で、大きな穴も散見されていたため「お年寄りが非常に歩きづらいんですよ」と本紙編集室に情報を発信。これが一つ発端となり、行政担当者が改善に向け調査を開始するなど見えない成果に繋がっている様子。「商店街の道を拡げることはできませんが、歩きやすい安全性があったらいいなと思いまして」と笑顔で話す。そこには、この地に仕事と家族を残し14年前に先立った最愛のパートナーと共に築いてきた”地域愛”のようなものを感じさせてくれた。
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4月26日