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高津区 コラム

公開日:2020.10.30

郷土史には記録されない、たかつの記憶をたどる
まちのこぼれ話
第15話 その4 境野 勝之さん

◆町の靴屋として50年【3】



 私の若い頃には売っていた色々なデザインの靴が、現在は少なくなってしまいました。また、靴底もウレタンソールが開発され、中敷もフワフワで厚手のものが出てきたので、足の裏の皮が柔らかくなるなど人の足も変形してきましたね。昔は下駄を履いていたり靴底が硬かったりしたので足裏が丈夫でした。足に関しては長年の仕事で熟知してますから、お客からの相談もよく受けますしアドバイスもできます。



◆今、溝口に想うこと



 物価も安いし、交通の便も良く、渋谷や川崎に行きやすいので住みやすい町だと思います。



 でも古い住人がいなくなりつつありますね。昔からの歯医者などは健在ですが、商売人は少なくなり、この辺では、自分の靴屋と同じ通りのイタリアンレストランの2軒だけで、あとは皆テナントになってしまいました。



 私もここに住んで約70年、10年以上前から町会長をしてますが、携わっている毎年の夏祭りなどからも住人が変わってきたと感じますね。



 昔は子どもの参加が10人くらいだったんですが、どんどん増えて、ある年は120人くらい集まってしまい、大変でした。現在は地元の子どもが40人、他の地域の子どもが40人と決めて募集するのです。これがね、1日で満員御礼になるから、すごいでしょ。きっと親たちも楽しみにしているんだよね。

 

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