高津区 人物風土記
公開日:2022.09.23
企業と市民の交流の場として、多摩川の活性化に努めている
青木 康洋さん
千年在住 40歳
すべては、地元のために
○…川崎市が社会実験として実施する多摩川の活性化イベントに取り組む。「多摩川と市民だけでなく、企業と市民のマッチングも狙い、集まった人が全て幸せに、そして多摩川だけでなく、川崎全体を元気にしたい」と、抱負を熱く語る。生まれも育ちも横浜。だが勤務先が川崎にあった事や、幼い頃から多摩川に通って遊んだりと、川崎で出会った大切な仲間との出会いが、いつしか「第二の地元」ともいえる川崎に対する想いに変わったのだとか。
○…父の跡を継ぎ区内千年にある会社の代表に就いたのが2020年。熱烈なファンを抱える国産自動車メーカーに特化したカスタムパーツの企画・開発・販売を手掛けており全国から購入者が馳せ参じるなど、その界隈で名を轟かせている。
○…会社のトップに就いて早々見舞われたコロナ禍。「何か役立てる事はないか」と、企業スキルを医療や福祉に役立てる方策を思案。医療従事者を感染症から守る防護服が不足している事を知り、取引先の海外自動車パーツメーカーと交渉。医療用ガウンの生産ルートを完成させ、川崎市に2500枚を寄付するなど各所で辣腕(らつわん)をふるう。今回の多摩川の社会実験に参画したもの地元に対する愛着の現れ。「黒子として少しでも役に立てれば」とニッコリ。
○…こうした例に限らず「営利事業」と「奉仕活動」をうまく両立させた取組みを編み出している。その背景にあるのは「活動を通じて得られる人脈こそが将来の為の財産」という強い信念。最近では多摩川で「防災」と「アウトドア」を融合させ、企業と市民をマッチングさせる事などにも力を注ぐ。人のために、地元のため、熱い想いを着々と具現化する、その原動力はただ一つ。「川崎を元気にしたい」―。
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