戻る

高津区 コラム

公開日:2023.02.10

不定期連載コーナー
「社史」探訪
第6回「人気の社史」をご紹介

  • 「社史フェア2022」の展示風景

 全国有数の社史コレクションを所蔵する当館は、年に1度、前年に刊行した社史を解説付きのパネルとともにまとめて展示する「社史フェア」というイベントを開催しています。

 昨年、一昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で会場開催ができませんでしたが、今年は4日間で延べ100名を超える方にお越しいただきました。

 会場では、展示した社史を対象とした「お気に入り社史」の投票を行いました。そこで今回は、2021年刊行の社史の中で人気が高かった社史を投票理由とともにご紹介します。なお、理由の一部は読みやすくするために原文を整えています。

 第1位は教育・情報をメインとした出版事業などを行う旺文社の『旺文社ターゲット90』。自社の学習参考書を模した赤シート入りの構成が特徴的な一冊で、「デザインがこの出版社の商品をそのまま体現していてオリジナリティがある」などの理由が挙がりました。この社史と併せて90周年のロゴマーク入りの函に収められた正史『旺文社90年の歴史』も第2位にランクイン。「90年という長い歴史をコンパクトに簡潔にまとめていて、かつ分かりやすい」などの理由が挙がりました。2位は他にも2冊あります。建設事業や土木事業、開発事業などを手掛ける鹿島建設の『鹿島の軌跡』は、月報やホームページでの連載をテーマ別に編集した一冊です。「社史は資料的な面が大きく感じられるものが多いですが、写真、画像の使い方などレイアウトも見やすく読みやすかったです」など、編集の仕方に注目が集まりました。

 衛生サービスやフードサービス事業を展開するダスキンの『mister Donut 50th Anniversary Book』はバラエティ豊かな企画が特徴の一冊。前回の社史探訪でも紹介しました。「100のトピックス、Ato Zなど読みやすく楽しい。カラフルで写真もたくさん掲載され、見ていて飽きない」など、写真のまとめ方が人気のようでした。

 続く第3位は同率で3冊、第4位は同率で4冊、第5位は12冊...と、かなり票が割れる結果となりました。一部の社史に票が集中しなかったのは、個性豊かな社史が並んだこと、「魅力的な社史」の定義が様々であることを反映していると思います。気になる社史があった方は、県立川崎図書館の社史コーナーをお尋ねください。

(執筆・同館企画情報課 堀田 桃香さん)

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

高津区 コラムの新着記事

高津区 コラムの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS