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高津区 人物風土記

公開日:2023.03.10

役者や俳優、ブライダル牧師など多方面に活躍の場を広げている
鈴木 淳さん
溝口在住 54歳

「多様化の表現者」先駆けへ

 ○…大学在学時から才能を役見出され「劇団四季」の役者として活躍。退団後は東京ディズニーリゾートのエンターテイナーとして人気を博し、現在は俳優のほかブライダルシーンに欠かせない牧師も務めるなどマルチな才能の方向性は枚挙に暇がない。優しい口調ながらメリハリを効かせつつ経歴を淡々と話す座り姿に、素人には醸し出せないオーラを感じる。

 ○…父・穆(あつし)氏は、高津区の歴史に精通した地元レジェンドの筆頭格。国語教師でもあった父の情操教育はもっぱら観劇。「ジャンル問わず色々な劇に連れていってもらいましたね」と懐かしそうに話す。それでも観劇後は必ず感想を求められ曖昧な回答には容赦ない追及があったのだとか。「幼少期から表現の大切さを知らないうちに学んでいたのかもしれませんね」と、しみじみ話す。

 ○…こうして培った才能を武器に多方面で活躍して半世紀。最近では「自分だからこそできる、自分にしかできない表現」に磨きをかけ、それを生まれ育った川崎で遺憾なく発揮すべく精力的に活動する。先日、成功裏で幕を閉じた「推しメシ」という地元の催しでグルメレポーターを務めたのもその一環。自身美食家でもなく料理も不得意ながら、文字通り「体当たり」で自らが感じた事を精一杯伝えようとする姿勢が好評を博し催しを大いに盛り挙げたことは、記憶に新しい。

 ○…独身。恋愛は他人事と考えていたがコロナ禍の最中「赤い糸がみえるパートナー」と巡り合ったのだとか。「いずれは川崎市のパートナーシップ宣誓制度を活用し2人で深みのある表現ができれば」と構想を語る。その視線の先には多様化が叫ばれる昨今の世相に適応し大きな脚光を集める自身の姿が鮮明に映っているに違いない。

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