高津区 人物風土記
公開日:2026.02.20
「高津まちなか美術展」を発案した
小幡 奈苗(ななえ)さん
二子在住 32歳
私もこの街のために一役
○…「高津まちなか美術展」は、体験型ワークショップや公募を経て集まったアート作品を展示し、地域団体や個人のパフォーマンスなどを通じて多世代がゆるやかに出会う「地域交流」の場として発案したもの。初開催に向けて多忙な日々を送るが「アートをきっかけに足を運び、お気に入りのお店や新しい繋がりを見つけてほしい」と、準備に力を注ぐ。
○…30歳を機に、夫と共に高津区へ。馴染みのない街への理解を深めようと、地域の座談会へ足を運んだ際に目にしたのは、街を良くしようとする住民たちの熱意だった。「その時まで、街は誰かが勝手に整えてくれていると考えていた」と振り返ると同時に、自分たちの住む街は、自分たちで盛り上げていこうという思いが芽生えた。そんな折、地域を面白くする企画の募集が。「住み始めたばかりの私も、この街のために、できることをしたい」と、思いを企画に込め、提案者として手を挙げた。
○…海老名市出身。実家では、祖母や母が畑を耕し、身近なものを活用して暮らす姿を見て育ったため、自身も味噌や洗剤を手作りしている。「生きることの本質は日々の暮らしにある」。生活の根を大切にするその価値観が、活動の土壌となっている。
○…企画のヒントは、近所のお弁当屋で目にした一枚のアート。別の店舗でも同じ作者の絵を見つけた時、アートが地域を繋ぐ「目に見えない架け橋」になっていることに気づいた。美術展を通して見据えるのは、一過性のイベントに留まらない、継続的な人の輪だ。「作品を介して新しいお店を知ったり、近所の人と挨拶を交わしたり。誰もが何かの形で街に関わり、住んでいる場所をもっと好きになるきっかけを増やせたら」
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