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公開日:2023.03.31

高津区公示地価
「上昇傾向」鮮明に
コロナ禍で需要拡大

  • 商業地で区内最高価格となった「溝口1丁目351番4」付近

 国土交通省がこのほど発表した全国の住宅地や商業地の公示地価。都内との価格差やコロナ禍での在宅時間の増加から、高津区内の地価は住宅地・商業地とも昨年より上昇幅が拡大した。市内の不動産関係者らによると、全体的に物件価格があがっているという。

 「公示地価」とは、国交省の土地鑑定委員会が年1回、全国に定めた標準地の1平方メートルあたりの正常な価格を示したもので、土地取引の指標となっている。

下落地点なし

 高津区の調査地点は、住宅地27地点、商業地5地点と工業地1地点。今回の調査では住宅地27地点のうち前年対比で下落した地点はなく全て上昇。区内の住宅地で最も上昇したのは「久本3丁目87番72」で6・9%、最高価格も同地点で55万6000円(前年52万円)だった。商業地でも下落した地点はなく、最も上昇したのは「下作延2丁目252番2」で6・8%、最高価格は「溝口1丁目351番4」で182万円(前年173万円)。工業地の調査地点となる「宇奈根字山野731番5外」も1・7%の上昇となった。平均変動率で見ても高津区は今年、住宅地で2・3%、商業地で4・6%の伸びをみせ、川崎市全体でも住宅地が1・7%(前年0・6%)、商業地では4・3%(前年1・5%)の上昇。伸び率2・8ポイントと堅調な推移をみせている。

「高い需要」背景に

 東京都心から40キロ圏内にある川崎市など3政令市の市平均上昇率が拡大。資料を取りまとめた神奈川県政策局は「川崎市は都内との価格差や人口増加等を背景に、交通利便性の高い住宅地域を中心に需要が堅調。地価が上昇傾向にある」と分析。以前下落が見られた起伏のある地点や交通利便性に劣る地域等については「コロナ禍における在宅時間の増加から、広い敷地を求めるなど住環境改善を望む需要増があり、上昇に転じる地点がみられた」としている。

 直近の傾向について、不動産関係者からは「売買価格が驚くほど上がっている」「駅に近い物件などはとても動きが早い」等の声が聞かれた。

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