多摩区・麻生区 人物風土記
公開日:2012.08.31
7月に発足した多摩エコスタイルプロジェクトの代表として環境活動に取り組む
石郷岡(いしごうおか)純さん
生田在住 73歳
肩肘張らずにエコ活動を
○…区役所と市民が協働してまちづくりに取り組んでいるのが「多摩区まちづくり協議会」。その活動の一環として「多摩エコスタイルプロジェクト」が7月に発足した。区内の様々なイベントでエコへの啓発活動に取り組む。区内では多摩川や緑地で環境保全活動に取り組む市民は多いが、省エネやゴミ減量といったエコ活動ももっと広げようとうのが狙いだ。早速、取り組んでいるのがエコマップづくり。「少しずつみんなで完成させていきたい」
○…市民団体「日向山(ひなたやま)うるわし会」の代表としても、環境活動に取り組んでいる。枡形の日向山の活動には地元の子どもたちを招き、里山体験を楽しませている。「次の世代により良い環境を残そうという目的」。とはいえ、肩肘は張らない。「無駄なものを買わないようにすることもエコに繋がる。エコをすればお財布も助かる。はじめるのは簡単なこと」と訴え、誰もができるエコ活動を広げる。
○…会社員時代、定年前最後の仕事が環境に関する国際的な規格であるISOの認証を取得することだった。「環境に配慮する企業でないと仕事が回ってこない時代になった」と実感した。定年後は、社会への恩返しの意味を含めてはじめた環境ボランティアの活動に熱中した。小中学校でエコの出前授業を行い、子どもと触れ合うことの楽しさを知った。「子どもに伝えれば、子どもを通して家庭に伝わる」
○…人間の活動があるところではエコが可能だと考えている。「今日からでも取り組めるのがエコ。自分でも可能な方法を紹介していくことで広がっていくはず」と期待を膨らませる。多くの人にエコ活動のヒントを得てほしいと、今後は各種イベントに参加し、来場者自身が実践しているエコ活動を発表してもらう計画だ。「まだ手探りの状態だが、走りながら考える」。どんなプロジェクトに育っていくのか、思いを巡らせ楽しんでいる。
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