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多摩区・麻生区 文化

公開日:2020.10.09

食から「お寺身近に」
福昌寺・飯沼副住職 レシピ本第2弾

  • 福昌寺で同書籍を手にする飯沼さん

  • 「精進みそ」のページ

 菅北浦・福昌寺の副住職、飯沼康祐さん(38)が先月30日、レシピ本「簡単!お寺ご飯2」を刊行した。3年前の前作に続く第2弾で、精進料理76品を掲載。「この本を通じて、仏教を身近に感じてもらえたら」と思いを込める。

 「『和食以外もあることが意外だった』など、多くの反響があった」という1作目を踏襲し、和洋中のジャンルにとらわれない料理が並ぶ。一つひとつに、精進料理ならではの「精進ポイント」も記載。「カテゴリーを決めつけないで食材と丁寧に向き合うこと。前作よりも削ぎ落とすレシピに努め、素材の味を大切にした」という言葉は、塩で味わうポテトサラダや、余り野菜とだしがらを食べきる「精進みそ」によく表れている。

 元々料理好きで、大正大学在学中に食を通じた布教を決意。卒業後に都内飲食店で修業を積み、調理師免許を取得した。福昌寺を拠点に精進料理会や坐禅と粥の会に取り組むほか、「伝教大師最澄1200年魅力交流」の学生向けプロジェクトにも指導者として携わる。「精進料理は仏教を伝える手段。おいしかったよりも、お寺に来て良かったと思ってもらいたい」

 徳間書店発行、B5判96ページで税込1650円。啓文堂書店稲田堤店ほか書店、アマゾンで購入可。

読者プレゼント

 同書を読者3人に進呈。希望者ははがきに氏名、住所、電話番号、本紙の感想を明記し、〒211-0042中原区下新城3の14の7タウンニュース「お寺ご飯」係へ郵送。メールも可(kawasaki@townnews.jp)。10月20日(火)必着。※発表は同書の発送をもって

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