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多摩区・麻生区版 公開:2021年12月10日 エリアトップへ

保護司18年で栄誉 菅北浦 飯沼さんに大臣表彰

社会

公開:2021年12月10日

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表彰状を手にする飯沼さん
表彰状を手にする飯沼さん

 更生保護活動に尽力したとして、多摩区保護司会副会長の飯沼祐順さん(74)が法務大臣表彰を受賞した。11月25日に開催された県更生保護関係表彰式(横浜市)で表彰状を手にした。

 法務大臣からの委嘱を受け、犯罪や非行をした人の立ち直りを地域の中で支える保護司。福昌寺の住職を務める飯沼さんは2003年、檀家からの推薦で着任した。事例研修で学びつつ、「いい先輩に恵まれて支えてくれた」と思い返す。

 初めて担当したのは薬物所持で捕まった少年。以後、いじめや万引きなどさまざまな理由で保護観察になった相手と向き合ってきた。「一人ひとり違うから同じ対応ではだめ。表面的なものだけじゃなくて、生まれた環境や社会情勢も踏まえて裏にあるものを見ていかないと」。更生して手を離れ、就職の報告を受けたときの喜びは大きい。

 福島県の寺で生まれ、教員免許を取るために上京。実家は兄が継ぎ、1972年に養子として福昌寺へ。91年から住職を務め、「地域に開かれたお寺」を目指して副住職の息子と行事にも取り組んできた。保護司に限らず、主任児童委員や人権擁護委員を歴任。人権擁護でも昨年、法務大臣表彰を受けている。

 保護司は来年で定年。「結果が目に見えて、自分のためになる。視野が広がる」と魅力を語る。「報道で流れる凶悪な事件も、保護司をやっていると(当事者の)家庭環境が見えてくる」とも。経験を次代に伝える。

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