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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2022.02.04

今年度から川崎市多摩スポーツセンターの館長を務めている
工藤 剛一さん
菅北浦在勤 54歳

指導者の熱 内に秘め

 ○…市が指定する管理者が昨春替わった多摩スポーツセンターで、先頭に立ち10カ月が経った。所属するコナミスポーツを代表に、川崎フロンターレや川崎ブレイブサンダースら5者で運営。夏以降、両チームによる教室も開講した。「徐々に知ってもらえて参加者が増えている」と手応えを語る一方、コロナの影響も。「イベント等、やりたいことができていない。なんとか実現したい」と思いを強める。

 ○…地元北海道で小5から競泳の道へ。高校まで続け、大学生のときコナミスポーツの前身・ピープルでコーチのバイトを始めた。「子どもにシニア、障害者、マタニティ。泳げるようになったり記録が出たり、喜んでもらえることがうれしい」。実家のすし屋を継ぐはずだったが、やりがいある仕事から抜け出せずそのまま正社員に。道内で40歳まで指導に励んだ後、関東近郊の公共スポーツ施設等の責任者として経験を積んできた。「定年後は、また教えたい」と熱は冷めない。

 ○…今は相模原市の自宅から稲田堤駅経由で同館に通う。4月から10月は野球場を午前6時に開けるため、車で早朝に家を出るのが一苦労だ。妻と中高生の息子、4歳の娘――転勤についてきてくれる家族には感謝の思いもある。「ちびっ子はプールに通って泳いでいる。かわいくて孫のよう」と目を細める。

 ○…同館は今年で開館11年。フロントや清掃も含め館内スタッフは60人ほど。「施設を預かった以上、僕らの目標は利用者を増やして使ってもらうこと」と、同じ方向を向く。利用者との会話から、この地の人の温かさも感じている。「相手の気持ちを理解して、伝えるべきことは伝える。そのきっかけとして、あいさつはしっかりと」。一歩ずつ、真摯に進む。

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