多摩区内のパンを扱う4店舗が連携し、夕方に売れ残った商品等を販売する「たま〜のパン屋さん」を今月始動。10日午後6時、登戸駅近くのパチンコ店ハトヤ前に机を並べ、初回の販売を行った。開始前から多くの人が訪れ、用意した約140個のパンは30分ほどで完売した。
食品ロスの削減や販売の仕事の創出を掲げ、多摩区で「たま〜に」開店することから名付けられたこの取り組み。路上生活者の自立を雑誌販売で支援している「ビッグイシュー日本」がコロナ禍で始めた「夜のパン屋さん」の仕組みを参考に、同社の承諾を得て実現した。
ハトヤの協力のもと、出店用の机は大和久弘貴さんが営む富士ベーカリー(枡形)が提供。初回はパントレプレナー(中野島)の新井壽基さんとアンフィニユ(登戸)の徳野知子(ちこ)さん、アークベーカリー(生田)の荒井大輔さんら店主が接客にあたった。「雨の日はロスが出やすい。これから継続して頻度を増やせたら」と荒井さん。徳野さんは「今回は残り物ではなく、選んでもらえるようにたくさん作ってきた。この地域のにぎわいにもつながれば」と思いを語った。
今後は場所や働き手、売り方などを検討していく。新井さんは「袋に入れてセットにすれば誰でも販売しやすいのでは」と先を見据える。開店情報は各店舗のSNS等で発信するという。
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