東京工業大学卒業生のボランティアグループ「くらりか」が6月17日、市立三田小学校(上杉忠司校長)で理科教室を開いた。この日は4年生の1クラス、29人が参加。水を沸騰させ、水蒸気の力を利用して前に進む「ポンポン蒸気船」づくりに取り組んだ。
くらりかのメンバー6人の指導で、児童は牛乳パックやアルミパイプを使って船を製作。完成後、3つの水槽に一人ひとりが作った船を浮かべた。前に進むと「速い」「本当に動いている」と驚きの声が上がった。水が水蒸気に変わるとき、体積が1700倍に膨らみ大きな力が生まれるといい、授業を受けた井出あやらかさん(9)は「本当に自分の作った船が前に進んで驚いた。水蒸気の力が理解できた」と振り返った。
今回の授業は理科教育に力を入れる同校からの依頼で実現。実験道具はすべてくらりかが手作りしたものだ。くらりかの剱持克夫代表は「水蒸気の性質や力を学んでもらえた。理科好きな子どもが増えたら」と話した。上杉校長は「教員だけでここまで準備するのは難しい。理科を面白いと思えるきっかけになったと思う」と笑顔を見せた。
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