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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2023.03.17

3月19日に行われる「なかのしま学びの交流セミナー」の実行委員長を務める
武田 拡明さん
中野島在住 75歳

教え合うことでつながる

 ○…コーラスやスポーツ吹き矢、健康体操など中野島小で活動する地元団体が複数ある。「地域に向けて日頃の練習成果を発表できる場がつくれないか」。そう思い昨年11月、各団体に呼びかけた。今週末、賛同した7団体が多彩な講座を開く。「丸一日楽しめるイベント。老若男女問わず、たくさんの人に気軽に来てほしい」と思いを語る。初の企画に緊張はあるが、「やってみて、うまくいったら2回目もやりたい」と前向きだ。

 ○…大学卒業後、川崎市に入庁。教育委員会に配属され、市民館等で行う企画に長年携わった。要望を聞き、子育てに悩む母親が多ければ、それに合った講座を立案。集会所やこども文化センターにも活動の場を広げた。地域の声に応え、「面白かった。またやってね」と言われるのが大きなやりがいだった。

 ○…定年後は妻と旅行を楽しみ、巡った国は20カ国以上。アラスカのオーロラが特に印象深い。しばらくすると、これまで関わってこなかった自分の住む地域で何かしてみたくなった。65歳、シニアの社会貢献団体「かわさき創造プロジェクト」に入会。メンバーたちと中野島小で親子料理教室やスライムづくり講座など、地域の人たちに喜んでもらえる講座を開いてきた。自身も、学生のときに挫折した英語に再挑戦している。「講師になり、役に立てたら」とほほえむ。

 ○…市職員時代から向き合ってきた「生涯教育」。有名な講師を呼ぶのではなく、地域の人が教えるのが理想だ。教え合うことで人と人がつながっていく。モットーは「誰でも教えることができる。誰でも学ぶことができる」。そんな地域社会を形づくっていきたいと、眠っている地域の人たちのスキルを発掘するべく奔走していく。

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