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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2023.10.06

「菅エイサー結(ゆい)」を5月に立ち上げ、10月8日に初めて演舞を披露する
網嶋 武さん
菅在住 53歳

「結」の精神で踊り舞う

 ○…沖縄の代表的な伝統芸能「エイサー」。団体を5月に立ち上げ、子之神社の秋祭りで8人の仲間と共に初めて演舞を披露する。「ゆいまーる」は沖縄の方言で「助け合い」。「結」と団体名に付けたのは、地域を盛り上げ、助け合いの精神を育み、人と人を結びたいという思いから。自身は沖縄の伝統的な弦楽器「三線」を弾く。残りのメンバーは太鼓を叩きながら、踊り舞う。「出来たばかりの団体。まずは、知ってほしい。そして、一緒に活動する仲間が増えたらうれしい」

 ○…兵庫県出身。義理の父が沖縄生まれで歴史や食、文化とさまざまなことを教わるうちに興味が強まった。「何かしたい」。調べて見ると、区内に前之浜三線工房があった。伝統楽器の基礎知識や作り方の紹介を受け、麻生区の三線教室に約5年前から通う。「三線を生かし、大勢で地域を盛り上げる団体を作りたい」。まさに、エイサーはぴったりだった。仲間を募り、練習開始。全員が初心者で沖縄出身者もいない。「だけど、みんな『結』の精神を持っている」

 ○…父は小さな町工場を営んでいた。家には、電気工具が転がっていた。金沢大学で電気工学を学んだ後、米国の大学院に進学、学びを深めた。28歳で帰国後は、三菱電機で研究畑を歩んできた。今は、明治大学理工学部で教鞭を執る。学生たちの将来の活躍を思い浮かべながら「想像のつかない未来を創ってほしい」と期待を込めた。

 ○…菅に住んで約15年。今のメンバーは40代の子育て世代が中心。もちろん、妻もメンバーのひとり。「将来的には、踊り手の多くが子どもになったら」と夢を描く。太鼓の音を響かせ、菅のまちを練り歩くのが目標だ。「初舞台を楽しみたい」と準備を重ねる。

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