川崎市多摩スポーツセンターの館長に着任した 駒橋 弘雄さん 菅北浦在勤 47歳
居心地のよい施設へ
○…所属するコナミスポーツを代表として、川崎フロンターレら5者で運営する施設で旗振り役を担う。約60人のスタッフ一人一人の得意分野を生かせるチームを目指す。安全であることは大前提。その上で「いかに気軽に足を運んでもらえるか。そして、居心地のよい施設にしたい」と思いを語る。運動不足解消や健康維持増進につながるさまざまなプログラムを用意している。多くのスポーツに親しみ、継続的に通ってもらえる場へ。地域と一緒に、力強く歩み始めた。
○…「水泳やサッカー、テニスなど体を動かすのが大好きだった」と子ども時代を振り返る。「上手くなりたい」。その一心で、テニスに情熱を傾けた。主体的に学び、上達することの面白さを知った。高校では部長を務め、後輩の成長する姿を見ることに喜びを覚え、スポーツを教える仕事を志した。
○…スポーツの専門学校を卒業後、コナミスポーツの前身・ピープルに入社。テニスコーチとして約15年活躍した。教える難しさにも直面したが「老若男女問わず、楽しさを伝えてきた」と胸を張る。30代後半からは、関東を中心にスポーツ施設の責任者を担ってきた。来たことがない人にどうアプローチするのか。祭りを企画して集客につなげたり体験教室を充実させたりと工夫を重ね、実行してきた。
○…「釣りざおがぐぐっとしなる瞬間がたまらない」とにこり。友人らと出掛ける海。魚は自宅で自らさばき、料理を家族に振る舞っている。施設に着任して約2カ月が経つ。「人がとても穏やか。緑も多く、過ごしやすそう」と多摩区の印象を語る。だからこそ、「健康で長く住んでもらえるよう、スポーツを通じて、手助けをしていけたら」と意気込んだ。
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