理論に基づく認知症ケアを広める活動を行い、今月「エポックなかはら」で講演する 竹内 孝仁さん 都内在住 78歳
認知症に「生き方の選択」を
○…認知症の症状を改善し、自立した生活を送れるよう導く「自立支援介護」の普及活動を行う。国内外で講座や講演などを行い、介護する家族に症状改善の手助けをしてきた。国際医療福祉大学大学院では教授として介護に取り組む後進の育成に尽力。川崎市介護保険運営協議会の議長も務め、市内の高齢者施策に携わるなど活動は多岐にわたる。「認知症で苦しむ人や、寝たきりになった人をもう一度元気にしてあげる。そこから先、どういう生き方を選択するかはその人の自由。可能性を広げたい」。
○…日本医科大学を卒業後、整形外科医の道へ。リハビリを専攻したことから、特別養護老人ホームに関わるように。「現場で寝たきりによる床ずれや手足の固まりに悩む人が多く助けたかった」。リハビリの知識を元に、寝たきりから起き上がり歩けるようになる「離床」や、おむつを外して過ごす「おむつゼロ」を生み出した。認知症の改善に取り組む足掛かりにもなった。やまない探求心について「巳年だからね。ある分野に首を突っ込んだら、分かるまで追求するタイプ」と笑みを見せる。
○…多忙な日々のなかでも、ウォーキングやジムは日課。また、学生時代から読書家で、本を読む時間がストレス発散だ。「最近読んでいるのは、芥川龍之介や坂口安吾。高校の授業でも触れる作品だけど、今改めて読むと気づきも多くてね」。
○…「小杉周辺は懐かしい。今ではタワーマンションが林立してすっかり変わったね」。15年前、日医大武蔵小杉病院に勤めていた頃を懐かしむ。そんな第2の故郷で今月開催する「認知症あんしん生活実践塾2019」。「全国に先駆けて認知症ケアを実践してきた川崎市での開催。健康都市の全国的なモデルになってほしい」と期待を込める。
|
|
|
|
|
|
4月26日
4月19日