中原区子ども会連合会の最年長役員で、相談役を務める 三堀 さき子さん 小杉陣屋町在住 92歳
地域の子は「我が子同然」
○…子ども会の活動に携わり60年以上、今では現役役員の中で最年長だ。大会で入賞した子に渡す賞状に、筆で名前を書くことが主な役目。「子どもが頑張っている姿、成長する過程を見るのがやりがいでね」。初めて接した子は還暦を過ぎた。大人になった子が結婚や出産したことを報告してくれることも多く「私は幸せ者ですよ」。
○…小学生になった一人息子を入会させたことを機に、自らも育成者として羽根つきを指導。面倒見の良さと熱血さで心をつかみ、気づけば自宅の庭に30人もの子が集まるほどに。「サラリーマン家庭で裕福でもないからお菓子を配るのも一苦労だったけど、我が子みたいに思えてね」。2泊3日の登山への引率も積極的に引き受けた。「狭く険しい道を子どもたちと歩くのは一番神経を使う。突然マムシが現れたり、泣いた時は荷物を持ってあげたりね」。責任は大きくても、大変だと感じたことはない。会の活動だけでなく積極的な地域貢献なども評価され、98年には全国子連の会長表彰を受賞した。
○…夫と息子夫婦、孫2人との6人暮らし。あいさつを厳しくしつけてきた孫が、元プロ野球選手・宮本慎也さん主催の学童野球大会で表彰された。「元気よく大きな声を出してチームを鼓舞したみたい」と目を細める。趣味は長年続けている短歌。「すごく奥深いの。お花を主題にするのが好き。今年は自宅にいることが多くて、例年より多く詠みました」
○…地元子ども会の伝統行事は年々受け継がれている。そんな若い子育て世代には感心しきり。「両親共働きで、祖父母とも協力しながら熱心に子育てしているでしょ。子どもに関わる皆で育てることが大切だと思う」。子どもの明るい未来を願ってやまない。
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4月26日
4月19日