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中原区 経済

公開日:2022.06.10

川崎商議所
観光研究会を発足
インバウンドなど見据え

  • 研究会を立ち上げた阿部勝さん

 川崎商工会議所のサービス業部会が「川崎観光研究会」を立ち上げた。2年後の市制100周年を見据え、「観光や文化を盛り上げ経済活性につなげたい」と阿部勝部会長は意気込む。



 全国各地の商議所では、地域の観光や文化を盛り上げる部会などが様々な取り組みを行っている。阿部さんはアフターコロナの川崎では、多摩川を挟む羽田空港で観光客の受け入れが再開され利用者が増え、今年3月に開通した多摩川スカイブリッジ効果でインバウンド需要が高まると予測。市制100周年でも市内の人や文化が交流する契機になるとし、研究会の設立を構想。今春、部会内での承認を経て連休明けに公表した。



 市内には川崎大師平間寺、生田緑地などの観光名所、ミューザ川崎シンフォニーホールや川崎浮世絵ギャラリーなどの文化施設、川崎フロンターレや川崎ブレイブサンダースなどのスポーツも盛ん。しかし「市内の観光・文化の可能性をまだ引き出し切れていない」と阿部さん。今後は組織作りを進め、サービス業部会内のホテル業や旅行業など観光文化に関連する企業をはじめ、まちづくりに関わる若手経営者らのアイデアを募り、意見交換を図り「観光・文化都市 かわさき」を作り上げる方針。川崎市観光協会や川崎市文化財団、川崎市スポーツ協会などの団体との連携も視野に入れる。



 今年度について、阿部さんは「できることから始めていきたい」と強調。「実現できるかは検討が必要」と前置きしつつも、写真展や小中学生を対象にした絵画コンクール、マラソン大会への後援、商工会議所賞の創設など、手始めにできそうな事例を挙げる。後援名義については、「商工会議所をPRする機会にもなるのでは」とも述べた。

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