「川崎市外国人市民代表者会議」の委員長を2期連続で務めた ペレーラ・ラヒルサンケータさん 高津区在住 39歳
5万人の思いを届け
○…川崎市に暮らす約5万人の外国人市民の代表者として、市に問題提起を行う「外国人市民代表者会議」。審議の集大成となった今春の「年次報告」では、「産前・産後」「介護保険」「日本語学習」の3項目を提言し、当事者性の高い細やかな視点に、市長から「素晴らしい」と称賛を得た。共に熱い議論を続けた26人の仲間たちを「懸命に勉強して話し合った。よく頑張った」とねぎらった。
○…川崎の取り組みに多くの自治体が続いた画期的な「会議」だが、コロナ禍だった2年前の「年次報告」は、メディアの注目度が低かった。そこで「会議の知名度を上げよう」と決意し、様々な会合やイベントで「会議」の存在をアピールした。すると「今回はとても多くの皆さんが興味を持って来ていただけた。うれしかった」。
○…スリランカ出身。首都コロンボ近郊のカダワタで生まれ育ち、高校卒業後に日本語を学ぶため横浜市の専門学校へ留学。当初は卒業後に母国に戻る予定だったが、日本の学生たちが言う「就活」に挑戦したくなった。「スリランカには就活の文化がない。何より日本は住みやすくていいところだから」。見事、IT企業に就職を決め、会社の先輩に誘われたピクニックで、のちに妻となる川崎市出身の女性とも出会った。
○…結婚と同時に川崎に移り住み、この6年間で「すっかり川崎の信者」と満面の笑みだ。「大山街道沿いに並ぶ飲食店や緑豊かな生田緑地、おしゃれな武蔵小杉など色々な味わいがある。そして本当に外国人が住みやすい」。1996年から続く「会議」の提言の86%が具現化された。自身が仲間と手掛けた提言も、一人でも多くの外国人に役立つことを、心から願っている。
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3月14日
3月7日