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公開日:2026.03.12
相模川水系
津久井湖の貯水率10%に
県、渇水対策本部を設置
昨年から続く30年に一度と言われる記録的な少雨の影響により、神奈川の水道水をまかなう県内4つの湖(相模湖、津久井湖、宮ヶ瀬湖、丹沢湖)の貯水率が例年に比べて大きく低下している。中でも津久井湖(城山ダム)の貯水率は10%にまで減少。県は「直ちに節水を呼び掛ける状況ではない」としつつも今後の水不足に備えて3月3日、「神奈川県企業庁渇水対策本部」を設置し、水がめの温存を図ることを発表した。
県企業庁の発表によると、3月1日時点の県内4湖の合同貯水量は約1億1000万立方メートルで貯水率は34%。これは例年の半分以下で2001年に宮ヶ瀬ダムができて以降、最も低い貯水率となっている。
県内には相模湖、津久井湖、宮ヶ瀬湖が水源の相模川水系と丹沢湖が水源の酒匂川水系がある。これら4つの湖で県内の水道水の約9割をまかなう。県ではこの2つの水系をつなぐ連携機能により4つのダムを効率的に運用し水の安定供給を図っている。
これまで、津久井湖の上流にある相模湖の水を温存し、津久井湖の水を優先して使用してきたことから津久井湖の貯水率が目立って低くなっている。2月以降に降雨はあったものの貯水率の回復には至っておらず、相模湖の水の使用も始めたことから相模湖の貯水率の低下も予想される。
神奈川県で発生した近年の水不足としては2001年の渇水が挙げられる。前年夏からの記録的な少雨により取水制限が実施され、一部の地域では断水が発生するなどの影響もあった。現在の津久井湖はその時に近い水位となっている。
相模川水系ダム管理事務所ダム運用部の筒井健介部長は「10月以降、例年の半分くらいの雨量。通常、秋は雨を溜める時季だが、その時季に雨が降らなかったことが要因」と推測する。取材日の3月5日時点で水位が平常時より約21メートル低下、底面まであと8メートルに迫っていた。「3月は水位が上がる時季。例年通りの雨が降れば回復してくるのではないか」と期待を込める。
また最近、湖底の一部があらわになった湖を見物に訪れる人が増えており「湖岸には急な傾斜地もあり滑落の危険があるので注意してほしい」と懸念の声をあげる。
都への分水を半減
今回設置された県対策本部では、横浜市水道局、川崎市上下水道局、横須賀市上下水道局、神奈川県内広域水道企業団と連携し、ダムの貯水状況に応じた具体的な対策と実施について検討および調整を行っていく。
まず実施されたのが東京都への分水量の減量。通常毎日、約22万立方メートルが東京都に送られているが、東京都の理解を得て、送水量を半分の約11万立方メートルに減量し、今後に備えて水がめを温存することとした。これは神奈川県民が一日に使う水の量、約23万世帯分に相当する。また、県が行う多くの水を使う作業を当面支障のない範囲で見合わせることとした。
黒岩祐治神奈川県知事は県のホームページで「水の安定供給に取り組んでいきますが、今後も少雨が続く見込み。無駄遣いには気を付けて、水を大切に使っていただくようお願いします」と注意を呼び掛けている。
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