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中原区 人物風土記

公開日:2024.07.12

「わがまち花と緑のコンクール」の個人部門で大賞を受賞した
森田 和子さん
下小田中在住 81歳

一輪一輪に思い込め

 ○…「おはよう。きれいに咲いてるね」。毎朝、庭に出て草花と会話をするのが日課だ。3年前、初めて応募した作品が新人賞に。それ以来、コンクールのことは忘れていたが、周囲から応募するよう推薦された。一度は断ったが、夫にも背中を押されて決意。「大賞は夢にも思わなかったからびっくり。お花が大好きだから、その思いが伝わったならうれしい」と笑顔を浮かべる。

 ○…18年前に花壇を設置し、少しでも華やかになるよう自己流で庭づくりに取り組んだ。「手入れが大変そうと言われるんですが、ぜんぜんそんなことない」。種から育てたり、前年の株苗を利用したり、夢中になると楽しすぎて食事の準備も忘れるほど。一番好きな花はバラで、最近は秋に向けてキクの準備に取り掛かったところだ。「お花は手を掛けた分だけ答えてくれるから」と愛情をたっぷり込める。

 ○…釜めし弁当の釜で有名な益子焼で知られる栃木県益子町の出身。上京して夫と出会い、4人の息子を育て上げた。今でいうワンオペ状態だったが、子育てが大変だと思ったことは一度もない。「夫婦仲が良いことが子どもにとって一番」といい、買い物や旅行も必ず二人で出掛ける。家族のために働き、仕事一筋だった夫には「好きなことができて、毎日楽しく過ごせているのも彼のおかげ」と感謝の気持ちを忘れない。

 ○…地域活動にも積極的で、下小田中一丁目の老人会「なごみ会」の副会長を務める。メンバーは54人で月に一度集まり、おしゃべりや輪投げゲーム、夏は盆踊りなどに興じる。これからも健康で庭いじりを続けていくことが人生の目標。「花を通じて交流し、立ち寄ってくれた人が少しでも明るい気持ちになってくれたら」と願う。

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