車いすラグビーで、3大会連続で日本代表入りし、副主将を務めた 羽賀 理之(まさゆき)さん 市内企業所属 39歳
悲願の金、次なる夢へ
○…パリパラリンピックで悲願の金メダルを獲得し、帰国後はメディアやゆかりある自治体での凱旋報告に引っ張りだこだ。所属するペプチドリーム(株)がある川崎市でも、福田紀彦市長に勝利を報告。手厚く祝福された。「いろいろな所から呼んでいただき、ありがたい忙しさが続いている」と笑みを見せる。
○…2010年に日本代表に選出され、2016年のリオ大会、21年の東京大会に出場したが、いずれも準決勝で敗れ、手にしたのは銅メダルだった。雪辱を誓ったパリ大会に向け、きつい筋トレを続け、持ち前のスピードにパワーを加えて臨んだ。その結果、準決勝で世界ランク1位のオーストラリアを延長戦の末下し、決勝では同2位のアメリカに勝利。「東京大会からずっと『史上最強』と言ってきたので、証明できてうれしい」と振り返る。
○…千葉県市川市出身。専修大学松戸高校を卒業して自動車整備を学ぶため専門学校に進んだが、交通事故で障害を負い、車いす生活に。制限の多い日常に失望しかけたころ、国立のリハビリテーションセンターの体育館で、猛スピードで走り、激突する車いすの一群に出合った。「車いすでも、こんなに動けるのか」。車いすラグビーの日本代表選手だった。リハビリを終えた05年、ラグビーを始めた。
○…私生活では東京大会後にアナウンサーの久下真以子さんと結婚。うれしい変化の連続だが、特に「二人で人前に出ると、一人の時よりも自分を身近な存在だと感じてもらえる」という。夫婦で共生社会を目指す取り組みも目標の一つになった。そして間もなく第一子が生まれる。「子どもの記憶に残るくらいまでは、かっこいい姿を見せられるように頑張り続ける」と決めている。
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11月29日