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中原区 人物風土記

公開日:2025.04.11

パーカッション奏者として、5月に音とアートのワークショップを行う
石井 あす美さん
上小田中在住 39歳

個性生かし人に寄り添う

 ○…「パーカッション(打楽器)は、言葉が生まれる前からあった原始的な楽器の一種。たたいて音を出すという本能的な部分に引かれます」。簡単に音が出せるが奥が深い。打楽器の持つ、不思議な魅力を伝えたいと活動している。5月に行うワークショップもその一つ。聞こえた音を絵にする初めての試みに、新たな可能性を見出したい。「どんな体験会になるんだろうって、今からワクワクしています」

 ○…茨城県石岡市出身。緑に囲まれた自然の中で育った。中学に入り、友人の後を追って吹奏楽部へ。誰も手を挙げなかった打楽器の担当になった。後にそれが運命の出合いだったと知る。「顧問の奥さんがプロの打楽器奏者で、演奏する姿を見て『なんてかっこいいんだ』って」。夢中になり、高校も音楽科に進み、玉川大学の芸術学部でも学びを深めた。

 ○…宮内にマリンバなどの打楽器教室を開いて15年。生徒数は70人を超える。モットーは「一人ひとりの個性を生かし、その人の気持ちに寄り添うこと」。昔の教え子が今も演奏を続け、講師として手伝ってくれていることも感慨深い。指導の傍ら、大学時代の友人ら女性4人で結成したパーカッションアンサンブルグループ「にまるく」としても活動する。

 ○…愛娘は7月で2歳になる。子育てを経験し気持ちに余裕が生まれ、子ども食堂や神社の祭りで演奏するなど、地域とのつながりも強くなったと感じる。息抜きは、娘と歩く散歩の時間。「ペットのヤモリの生餌となるクモを二人で捕まえて喜んでいる姿は人に見せられないですね」。そんなことをあっけらかんと話す性格も人を引き付ける。落ち着いたら大好きな釣りを再開したい。「多摩川で釣ったハゼの天ぷらは最高です」

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