戻る

中原区 人物風土記

公開日:2025.05.16

4月から「なかはら散策ガイドの会」の会長に就任した
原 正巳さん
中丸子在住 69歳

今できることに全力投球

 ○…中原区の歴史や文化、史跡を紹介し、後世に伝える目的で2009年に結成した「なかはら散策ガイドの会」。4月から会長に就任し、「武蔵小杉を中心に再開発が進み、昔の面影が消えていく。区の魅力を発信することで、街に暮らす人に愛着と誇りを持ってもらいたい」と意気込む。現在会員は20人で、平均年齢70代と高齢化が進む中、5月26日から行う街歩きボランティアガイド養成講座など、新たな仲間獲得にも力を入れる。

 ○…もっと地域を知り、いろいろな人と出会いたいと4年前に入会。これまで副会長として2年間、前会長をサポートしてきた。市内の各区にあるガイド協会との交流や、地域のことを学ぶ小学校の総合学習にも協力するなど、会の活動の幅を広げる新しいことにも挑戦。「先輩たちが築いてきたものを継承しながら、会長として会の発展と存続のために期待に応えたい」

 ○…生家は中丸子に350年以上続く旧家。玉川小、玉川中に通い、中学生のときに見た大河ドラマ『天と地と』をきっかけに歴史に興味を持った。名字の約7割が地名に由来すると知り、旅先で古い墓地を訪ね歩くことが習慣に。「特に地方では村ごとに名字がはっきりと分かれ、その土地に住む人のことがわかるから面白い。お墓を見るのが好きと話すと驚かれるけどね」と笑う。

 ○…大学卒業後、40年務めた金融機関を61歳で退職。「やりたいことをやるには今しかない」。退職金や年金を計算して人生設計をまとめ、妻を納得させた。地元の行事に参加するようになり、今では中丸子神明大神の総代も務める。「子どもたちが積極的に祭りなどへ参加してくれるように、大人たちにも地域にもっと関心を持ってもらいたいですね」

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

中原区 人物風土記の新着記事

中原区 人物風土記の記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS