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中原区 人物風土記

公開日:2025.06.27

中原区剣道連盟の会長に就任した
原 敏之さん
上小田中在住 60歳

自分を律し、日々修行

 ○…区内で活動する7つの道場、中学4校、高校4校、個人が加盟する中原区剣道連盟。個人で加盟して11年。これまで理事、副会長を務め、6月8日に開かれた理事会で会長就任が決まった。「前会長、歴代の先生方がつくってきた連盟を守り、発展させていきたい」と抱負を語る。少子化や習い事の多様化で剣道を習う子どもが減る中、子どもたちに向けて普及活動や指導に力を入れていく予定だ。

 ○…上小田中で生まれ育ち、小学2年生の時に父から勧められて近くに出来た道場で剣道を始めた。それ以来、剣道一筋。「いい仲間、先輩、後輩、先生に出会えたから続けてくることができた」と笑顔で振り返る。「勝っておごらず、負けてくさらず」。その精神で常に試合に臨む。昨年11月には、合格率が1%に満たない最高段位の八段に合格した。「責任が重くなった。段位に相応しい人間になれるよう自分を律していきたい」

 ○…大学卒業後に、就職先に選んだのが皇宮警察。国内に2つしかない玉座がある道場の一つ、済寧館で稽古ができることも決め手だった。皇居や赤坂御用地で任にあたり、天皇陛下を迎えた天覧試合で優勝したこともある。11年前に、父親の跡を継ぐために職を辞する直前には平成の天皇陛下(現上皇さま)の側で仕えた。「陛下が優勝したことを覚えていてくださり、お声を掛けていただけたのはうれしかったですね」とほほ笑む。

 ○…現在は家業である不動産管理業を営む。自宅の道場で時々仲間と竹刀を振りながら汗を流し、愛犬の散歩が日課に。今後の目標は、相手に参ったと言われるよう、自分で納得のいく技が打てるよう追及していくこと。「死ぬまで修行です」と、果てのない到達点を追い求める。

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