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中原区 トップニュース経済

公開日:2025.07.18

元住吉
地域活性化へ、会社設立
商店街の枠超え、魅力アップへ

  • (左から)代表社員の小林さん、伊藤さん、佐藤さん

 モトスミ・ブレーメン通り商店街振興組合と商店街会員が出資するまちづくり会社「スミヨシクラブ合同会社」(木月)が先月設立された。同社は従来の商店街組織の枠組みでは実現が難しかった、広域でのイベント開催や広報活動を通じて、地域全体の活性化を目指す。

 同社は、モトスミ・ブレーメン通り商店街振興組合の会員である伊藤俊介さん、小林規一郎さん、佐藤新さんが業務執行社員となり、3人に加え、同商店街が出資する形で設立された。設立にあたっては、神奈川県中小企業団体中央会の支援のもと、専門家と4回にわたる協議を重ねてきた。合同会社としたのは、意思決定のスピードを重視するためだ。

 同社が設立された背景には、これまでの地域活動は商店街ごとに独立することが多く、地域をまたいだイベントの開催が難しいといった課題があった。また、商店街組合員以外との接点が少なく、外部の企業やクリエイターとの連携機会も限られていた。

 こうした状況を打開するため、同社は個々の商店街という「線」の活動から、地域全体を「面」として捉えたまちづくりを推進する。理念として「人が増え、街がにぎわう、持続可能な地域活性化」を掲げ、商店街以外の企業やクリエイターとも積極的に連携し、新たなビジネスの創出を目指すとという。

 具体的な事業として「食文化」「健康」「安全(防災・防犯)」「文化・芸術」を柱に据える。

 食文化であれば、商店街の飲食店と連携したフードフェスの企画や、地域の特産品開発とブランド化。健康では、同商店街の有志が実施している「神奈川100Kmウオーク湯渡し100」のような健康増進イベントの開催。安全では、自治体と協力し、避難訓練などの防災イベントを実施するほか、地域の防犯対策も強化。文化・芸術では、地元のアーティストやクリエイターに作品発表の場を提供したり、音楽やアートのイベントを企画したりする。さらに、商店街のロゴやデザインのブランディングも行っていく計画だ。

 直近では、元住吉駅周辺の商店街や、個店、利用者にアンケート調査を行い、地域のニーズを吸い上げ、今後の展開を検討していくという。代表社員として主導する伊藤さんは「まちをもっと良くしていきたい。商店街の枠を超えてフレキシブルな活動を行っていきたい」と意欲を示す。

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