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中原区 人物風土記

公開日:2025.09.05

10月11、12日に祭礼を行う中丸子神明大神の総代長を務める
野口 芳正さん
中丸子在住 67歳

神社がつなぐ郷土への愛

 ○…本家は地元で400年以上の歴史がある旧家。「初詣や祭りなど、子どものころから親しみ、神社はいつも身近にある存在でしたね」。30代で世話人になったのも自然な流れ。現在は9人いる総代の長として、行事や保持活動に努める役割を担う。毎月行う総代会の顔ぶれの中には幼なじみも多く、10月に実施する祭礼は5月から実行委員会を立ち上げて準備してきた。「頼りになるメンバーがそろっているので心強い限りです」

 ○…姉と弟がいる3人きょうだいで、長男としていずれ家の後を継ぐことは幼心にも感じてきた。玉川小、玉川中に通い、生田高校に進学。「内気な性格で、放課後は家に帰って風呂たき用のまき割りが日課でしたね」と昔を懐かしむ。大学も実家から通い、「いつも温かく見守ってくれている」と感じる大好きな地元を離れたいと思ったことは一度もない。

 ○…玉川小のPTA会長を務め、100周年のときは実行委員長にも就任。中原消防団・玉川分団では引退前に分団長として力を注いだ。30年以上続ける趣味のゴルフが息抜きの一つ。今でも月に2回はコースに出るほど。「自然の中でゆったり過ごしてリフレッシュできる。プレー後のお酒もおいしい」と笑う。

 ○…かつて夏休みには、子どもたちを神社に集めて星空の下で映写会を開いた。16mmフィルムの映写機を操作するために資格を取得するほど思い入れがあった。「最近は20代の若い人が初詣に来てくれる。あのときの子どもたちなのかなって思うんです」。自身の子どものころの祭りの思い出は、模擬店の型抜きに何度も失敗した悔しさ。「小さいころから神社が身近になれば、郷土への愛情も深まると思う」。総代長として、そんな機会をつくりたいと願う。

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