中原区 トップニュース社会
公開日:2025.09.19
関東労災病院
手術室増へクラファン
地域医療支援へ呼び掛け
関東労災病院(木月住吉町、根本繁院長)は手術室増設のため、クラウドファンディング(CF)を通じて資金を調達している。期間は11月7日(金)午後11時まで。手術希望の患者の受け入れが十分にできていない状況にあり、救急患者の受け入れが困難となるケースも発生しているという同院。東川晶郎副院長は「医療提供体制の強化、未来の地域医療を支えるためにもご協力をお願いします」と呼び掛けている。
同院は、市内中部地区で高度急性期を担い、二次救急医療をはじめ、地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院、災害医療拠点病院として地域医療に取り組む。
今回、CFによって計画しているのは、手術支援ロボットの導入にも対応した設計の手術室1室の増設。その増設費用、手数料として第1目標に掲げたのは1200万円。9月15日時点で達成したものの、ネクストゴールとして2500万円の達成を目指し、現在も支援を呼び掛けている。寄付者へのリターンには、寄付額に応じた感謝のメッセージや、病院のウェブサイトや、院内への氏名掲載が用意されている。
環境整備が急務
同院は現在、年間7000件を超える手術を10室の手術室で実施しているものの、早期手術を希望する患者の受け入れが十分にできていない現状だという。特に、救急患者の受け入れが困難となるケースも発生しており、医療提供体制の維持が喫緊の課題に挙がっている。
加えて、高齢化の進展により、がん、脳梗塞、骨折など、高齢者が罹(り)患(かん)しやすい疾患の手術ニーズが今後さらに増加することが見込まれており、現状の設備では対応が限界に達しているという。
そうした背景から、手術室の増設が急務となっていた。一方で、昨今の建設資材や人件費の高騰が資金調達の大きな障害となり、自院の資金だけでは増設工事の実施が困難な状況に。そこで同院は、広く社会に支援を求めるため、CFの活用を決断。地域からの支援により、この難局を乗り越えることを目指しているという。
「質の高い医療を」
今回のCFのプロジェクトリーダーを務める東川副院長は「診療報酬が据え置かれている中で、物価高騰の影響もあり、医療機器や設備投資が非常に厳しい状況にある」と同院が置かれている現状を切実に語る。そうした中で、地域中核病院として質の高い医療を提供し続けるために「地域の皆さまからの温かいご支援を募り、より良い医療を提供できる環境を整えたい。ぜひご支援ご協力をお願いします」と呼び掛けている。
CFの詳細は「関東労災病院 レディーフォー」で検索。
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