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中原区 教育

公開日:2025.09.19

市民アカデミー
「異常気象」データで解説
中村氏が地球温暖化語る

  • 温暖化について語る中村氏(上)と満員の会場

 市民に学びの場を提供する、かわさき市民アカデミー(馬場康雄学長)が9月13日、SDGs講演会「『沸騰する』地球〜顕在化する地球温暖化と異常気象〜」を開催した。(公財)東京応化科学技術振興財団の助成事業。ここ数年続く夏の猛暑に対し、異常気象分析の第一人者が話すとあって会場となった川崎市生涯学習プラザ(今井南町)の大会議室には144人が詰めかけた。

 1部の講演には東京大学名誉教授で、気象庁異常気象分析検討会会長を務める中村尚氏が登壇。中村氏は最初に温暖化による気象関連災害で、人的・物的損失の甚大化を指摘した。「例えば2019年までの50年間の気象関連災害による世界の犠牲者は200万人を超え、経済損失額は約400兆円になる」と力説。今年の夏の記録破りの猛暑は、過去最早の梅雨明けで6月後半から猛暑日が観測された。7月は記録的な多照となり、8月5日に群馬県で41・8℃と国内記録を更新。40℃以上を観測した延べ地点数が30に及び、過去最多となった。

 猛暑をもたらした要因はチベット高気圧が強く張り出し、日本付近が高気圧に覆われ続けたためと説明した。

 2部では参加者のアンケートを踏まえながら、東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部教授の蔵治光一郎氏と対談。「将来のために私たちに何ができるのか」について意見を交わした。

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