麻生区版 掲載号:2015年10月9日号

監督、脚本を務めた初の長編コメディ映画「野生のなまはげ」を完成させた

新井 健市さん

岡上在住 43歳

「老若男女が楽しめる作品」

 ○…秋田で捕獲された「野生のなまはげ」。都心に迷い込み、悪役に苦しめられながらも、出会った少年と故郷の秋田を目指すファンタジック・コメディを作り上げた。9月には渋谷で上映されチケットが売り切れるなど、上々の反応を得た。「自分にとって興味深い存在だったなまはげと、以前から撮りたかった少年と動物の交流というテーマを合わせてコメディにしました。今夏に上映するという条件で資金提供などをお願いしたこともあり、それが実現できてまずはほっとしています。でも本当はこれからが勝負なので引き続き作品をPRしていきたいです」と気を引き締める。

 ○…埼玉県生まれ。映画監督への夢を見据えていた訳では無かったが、パソコン関係のサポート会社に勤めていた20代の頃、何となく脚本作りの学校へ。「書いていると次は映像を撮りたくなるんですよ。30代で映像関係の学校に通って、その後は働きながら短編作品を作っていました」。国内外問わず各地の映画祭に作品を出品し、グランプリや入賞を続けるなど、一定の評価を得ている。

 ○…主人公の少年を「麻生守」と名付けるなど地元愛を少々加えた今作は昨夏から1年ほどかけて撮影した。「ロケ地が点在していて暑い時期の移動が苦しかった事とかいろいろありましたが、作品を観てもらって初めてそういった思いが完結する気もします」。映画は撮影が終わってからが始まりという気持ちは強い。

 ○…「野生のなまはげ」には、人との交流からうまれる温もりとシュールな笑いが混在する。「老若男女が楽しめると思います。人に笑って楽しんでもらうことが僕と人とのコミュニケーションだと考えています。まずはこの作品が多くの人に観てもらえるよう取り組んでいきたい」。11月には渋谷で2回目の上映が予定され、DVD製作や各国の映画祭出品など、笑いを伝える映画監督としての挑戦は続いていく。

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